🐴第2回: 上半期で躍進した2人の若手調教師を見る~四位洋文と石坂公一~

 上半期で躍進した2人の若手調教師を見る~四位洋文と石坂公一~


 いきなり結論

・2人が活躍したのはズバリ3歳未勝利のおかげ

・3歳未勝利で四位先生は9/19、石坂先生は6/15の勝ち鞍

・対して去年の2歳戦では2/28、2/39だった

・つまり、2歳戦で活躍できなかった馬が大幅に稼いだ

・両先生とも23年キャリアハイで24年は勝ち鞍を落とした

・来年躍進する厩舎とはそういうところかもしれない


 問題は、それを来年まで覚えていられるかどうか――


_____ 

 登場する厩舎:四位洋文 石坂公一

 2025年の上半期が終わりまして、調教師リーディングを見ますと、普段は見ないリーディング新顔が何人かいます。

 いますというか、引退される方がいれば上がってくる方もいるという話ですね。


 躍進されているのは、

 四位洋文先生、石坂公一先生、西園翔太先生、長谷川広大先生、

 中村直也先生、宮田敬介先生、森一誠先生の順となります。

 宮田先生以外は重賞で見ることはあるものの、昨年全体ではトップ50に入らず20勝がやっとという感じです。

 また、40代で10年以内の若手調教師が目立ちます。

 (四位先生だけ52歳ですが、開業4年目です)


 その中で、今年既に20勝到達の四位先生、リーチ19勝の石坂先生のデータを取りました。

 この2名の共通点に、23年にキャリアハイの24勝・27勝ながら24年は21勝・20勝というすこし不本意な結果でした。


 前述の通り、両先生の躍進のカギは3歳未勝利戦です。

 ただし内訳が微妙に変わってきます。

 それぞれ2歳戦の平均人気と1番人気の数と二桁人気の数です。


   平均人気 1番人気 二桁人気 勝利 出走数

四位   4.78   3回   2回  2  28

石坂   6.30   6回  11回  1  39


 さらに見ていくと――

 四位先生は、藤岡騎手か富田騎手を乗せて、上位厩舎がいるレースを狙っている節があります。

 とくに矢作厩舎の出走に被せてくることが(主観的に)多くて、矢作マークと私は呼んでいます。

 その結果、中間人気が多いんだと思います。

 実力以上のレースに参加させていたのかもしれません。

 ちなみに集計時点では単勝回収率102%超えでした。


 石坂先生は、1番人気が多いですが、その内3回はCデムーロ騎手が乗っています。

 さらにCデムなのにオッズも2倍後半という騎手人気感が強い感じ。

 ちなみに唯一の勝利は藤懸騎手での1番人気でした。

 全体的にも藤懸、吉村、高杉と若手起用が多いようで、そこは人気も低く、中間でも人気ほどには走らせられてない(なんなら新馬を御せていない)可能性が高そうです。


 ところで感で気になったのが、新馬の社台系の数。

 社台系なら1勝くらいは当然のエリート。

 社台F、ノーザンF、白老、追分で社台系といっているので、それ以外の社台系があったらちょっとわからないのでそこはご容赦願いします

 ざっくりと2022産(現3歳)の数を。

 比較用に勝利数の近い斎藤誠厩舎と上村厩舎も。


   3歳の数 社台系生産 3歳勝利 その内社台系

四位  35頭    9頭   9回     4頭 

石坂  27頭    6頭   6回     1頭

斎藤  38頭   11頭  13回     1頭

上村  26頭    8頭   5回     4頭


 斎藤誠先生がおかしなことやっとるのがわかっただけでは?


 ここまで見ると――


 四位先生は意外と〝やりて〟で有力馬を増やしています。

 現東スポの田原さんの舎弟だったこともあり、騎手としての理論・感覚両方をうまく使って主戦の藤岡騎手と関係を強めているのでしょう。

 どことなく藤岡騎手と騎乗感覚が似ている気がしないでもありません。


 石坂先生はお父さんの石坂正先生がヴァーミリアンやジェンティルドンナを預かっていたこともあり、社台系のバックアップが多いと思っていましたが、そうでもなさそうでわりと意外な感じです。

 今はサンライズアースをはじめとしたライフハウス、トーホウ冠名をやめたらしい東豊物産からの預託が多いです。


 こんなところにしておきましょうか。


 よかれと思えばホームページもクリックしてください

 競馬データベースサイト 厩舎とローテーションを見る



コメント

アフィリエイトバナー

ぶろぐ魔界村